【衛生管理者独学合格講座】第1回(労働生理)呼吸について

【衛生管理者独学合格講座】第1回(労働生理)呼吸について 衛生管理者試験
【衛生管理者独学合格講座】第1回(労働生理)呼吸について

こんにちは、労働安全衛生の専門家として働いているパル子です。今回は、衛生管理者試験の労働生理の科目に出題される「呼吸」について解説します。

呼吸とは何か

呼吸とは、鼻や口で周りの空気を吸い込むことで、生命維持に必要な酸素を体内に取り込み、不要となった二酸化炭素を排出する体の動きのことを言います。

肺の膨らむしくみ

試しに大きく息を吸い込んでみてください。胸のあたりが膨らむ感覚があるかと思います。

これは肺が膨らむことで中に空気が入っているのですが、肺には筋肉がないので肺自体が膨らむことはできません。

肺の周りにある横隔膜や肋骨の筋肉が動くことによって、肺を膨らませたり萎ませたりすることができます。

無意識の呼吸

「はい!深呼吸をしましょう。」と言われたときなどに、呼吸に意識を向けることもあるかもしれませんが、普段人間は無意識に呼吸をしています。

この無意識の呼吸は、脳幹の中にある延がコントロールしています。延髄には呼吸中枢があり、自動的に呼吸のスピードと深さを調整しています。

例えば、激しい運動をすることで血中の酸素が消費され二酸化炭素が増えると、呼吸が早く深くなります。

外呼吸と内呼吸

空気を吸い込むことで、肺に入った酸素は、肺から血液を通じて全身の細胞に送られます。

その後、全身の細胞は、送られてきた酸素を使ってエネルギーを作り出すのですが、その際に二酸化炭素が出ます。

細胞から出た二酸化炭素は血液を通じて肺まで運ばれて、肺から外に吐き出されます。

これらの呼吸の過程で、肺から血液中に酸素を取り込み、肺から二酸化炭素を排出することを、外呼吸と呼びます。外呼吸は肺呼吸とも呼ばれます。

一方、血管と細胞の間において行われる酸素と二酸化炭素の交換のことを、内呼吸と呼びます。内呼吸は細胞呼吸とも呼ばれます。

見ていただきありがとうございました。

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