こんにちは、資格マニアのパル子です。
今回は、乙種第4類危険物取扱者試験に出題される「危険物の分類など」について解説します。
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危険物とは何か?
危険物の定義は、消防法と、労働安全衛生法で異なりますが、危険物取扱者乙種4類試験における危険物は、消防法で言うところの危険物となります。
消防法では、火災発生の危険性が高かったり、消火が難しかったり、火災を拡げたりする物品などを危険物として指定し、その取り扱いなどを規制しています。
具体的に何が危険物になるのかは、消防法の別表第一に記載されています。
危険物の分類
危険物は性質によって第1類から第6類に分類されています。
それぞれ、性状は異なりますが、危険物の状態は、固体が液体のみであり、気体は危険物になりません。
第1類危険物 酸化性固体
酸素は、燃えやすい性質を持っており、火を大きくします。
第1類危険物の酸化性固体は、酸素を含む物質で、加熱したり、衝撃を与えたりすることで、酸素を放出し、ほかの可燃物を燃えやすくします。
このように、ほかの物質に酸素を加える物質を、酸化性物質と呼びます。
酸化性物質は、他の物質を燃えやすくはしますが、自分自身は燃えません。
このように自身は燃えない性質のことを、不燃性であるといいます。
第2類危険物 可燃性固体
第2類危険物である可燃性固体は、比較的低温で引火したり、着火したりしやすい固体です。
このように、他の物質から酸化され自身が燃える物質を、還元性物質と呼びます。
第3類危険物 自然発火性物質、禁水性物質
第3類危険物のほとんどは、自然発火性と、禁水性の両方の危険性があります。
自然発火性物質とは、空気にさらされると、自然発火する危険性のある固体や液体のことを言います。
禁水性物質とは、水と接触することにより、可燃性ガスを発生したり、発火したりする固体や液体のことをいいます。
第4類危険物 引火性液体
第4類危険物の引火性液体は、空気と混合することで、引火したり爆発したりする液体で、還元性物質です。
第4類危険物は、危険物取扱者乙種4類試験の主人公ですので、次回以降詳しく解説していきます。
第5類危険物 自己反応性物質
第5類危険物の自己反応性物質は、衝撃を与えたり、加熱したりすることで、爆発的に燃焼したり、多量の熱を発生したりします。
第6類危険物 酸化性液体
第6類危険物の酸化性液体は、ほかの物質を酸化する液体で、第1類危険物と同様に、酸化性、不燃性の物質です。
危険物の比重
基本的に油は水に浮きますが、全ての液体の危険物の比重が1より小さいというわけではありません。
また、固体の危険物の比重がすべて1より大きいわけでもありません。
形状に注意
例えば、同じ鉄でも、鉄粉は、第2類危険物に指定されていますが、鉄板は危険物ではありません。
このように同じ物質でも形状が違えば、危険物かどうかが変わります。
最後に今回の解説を覚えるためのゴロ合わせを紹介します。
危険物の分類を覚える語呂合わせ
危険物の状態を覚える語呂合わせ
危険物の燃焼性を覚える語呂合わせ
危険物の燃焼性について、第一類の酸化性個体と酸化性液体が不燃性で、残りは可燃性となります。
最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、第4類危険物について解説します。
次回の解説
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