【2級ボイラー技士】第16回 吹き出し装置ついて【独学合格】

2級ボイラー技士試験

こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「吹き出し装置」について解説します。

過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。

吹出し装置(ブロー装置)とは

吹出し装置とは、ボイラー水の濃度を下げ、沈殿物を排出するための装置です。

ボイラーの給水に含まれた不純物は、スラッジと呼ばれ、ボイラー内で水の蒸発とともに次第に濃縮し、沈殿物となり、ボイラーの効率を下げたり詰まりの原因になったりします。

このような問題を避けるために、沈殿物のたまりやすい胴の底部や、ボイラー水の濃縮しやすい水面近くに吹出し装置を設置します。

吹き出し装置は、主に吹き出し弁と吹き出しコックがあります。

吹出し弁

吹出し弁には、スラッジによる故障を避けるため、仕切弁やY形弁が用いられます。

大型ボイラーや高圧ボイラーでは、2個の吹出し弁を設け、ボイラーに近い方に急開弁を、遠い方に漸開弁を取り付けます。

急開弁とは、全閉状態から比較的短い時間で全開にできるものであり、漸開弁とは全閉状態から弁軸を5回以上回す必要があるものです。

吹出しコック

小容量ボイラーの場合には、コックが用いられます。

連続吹出し装置

連続吹出し装置とは、ボイラー水の濃度を一定に保つように調節弁によって吹出し量を加減し、少量ずつ連続的に吹き出す装置です。

この装置は、連続運転ボイラーに用いられ、ボイラーの効率的な運転を行うのに役立ちます。

最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、について解説します。

次回の解説

このページを動画で見たい方

2級ボイラー技士免許試験の解説一覧はこちら

本気で試験に受かりたい方への1冊

試験突破の最も効率的な方法は過去問を解きまくることです。特に問題数が多く解説も丁寧な以下の過去問集をおすすめします。