if-thenプランニング(ルール)で本の知識を行動・習慣にできるか?

if-thenプランニング(ルール)で本の知識を行動・習慣にしよう 人生のリスクアセスメント

このページではインプットした知識を、どのようにすれば効率的に行動・習慣に反映できるか(アウトプット)できるかについて解説します。

良い本を読むだけでは人生は変わらない

成功者に読書家が多いのは有名な話ですが、読書家が必ずしも成功するわけではありません。良質な情報をいくら知っていても、それを然るべき時に引き出し自分の人生に活かせなければ無駄な知識と変わらないのです。

世の中に良い本はたくさんありますが、良い本を読んで「この本は良いことが書いてあったなあ」と思うだけで人生が変わるなんて甘い話はありません。

本を読んで人生を変えたいなら、その本に書かれた知識を自分の行動に反映させる必要があります。分かりやすく言うなら、実生活の中で「あっ、ここは進研ゼミでやったところだ」のノリで「あっここは以前本で読んだところだ」と思えるような本の読み方をする必要があります。

どういう状況なら使える知識かを考えながら本を読む

本の中には「どのような状況で使えば良いか」を書いているような本もあります。例えば、快眠法の本に「睡眠の質を高めるためには、寝る90分以上前に40度前後の風呂に10〜20分以上入りましょう」と書かれている場合は、実践しやすいと思います。ちなみに、このサイトで紹介する知識は実際に私が使っている知識なので使いどころと一緒に紹介しています。

一方、有用な本の中には、どのように使えば良いかまでは書いていない本が多く存在します。そのような本に書かれた知識を実生活で活かすためには、「どういう状況なら使える知識か」を考えながら本を読まなければなりません。

例えば、福沢諭吉の『学問のすすめ』に「怨望は最大の悪徳である」と書いてあります。私は、怨望は諸悪の根源であり、世間一般の幸福が減ると言う著者の主張に強く共感し、この知識を実際の生活に取り入れたいと考えました。

私が怨望の感情を感じた時に、この本に書いてあることを思い出せれば、怨望の感情に振り回されて人生を浪費することを防ぐことにつながるかもしれません。つまり、この知識の使いどころは、「人を妬んでしまった時」と言うことになります。

if-thenプランニングで実際の行動に落とし込む

どう言う状況で使える知識か分かったら、あとはif-thenプランニングに落とし込み、実際に自分の生活に取り入れるだけです。

f-Thenプランニングとは、「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」(著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン、出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン)で紹介される目標設定のための技術です。

if-thenプランニングのやり方はとても簡単で、

「もし◯◯なら、☆☆をする」というようにルールを作るだけです。

  ※ ◯◯=if:(頻度の高い)行動・状況  ☆☆=then:人生に追加したいこと

  →if-thenプランニングの有用性についてはこちらで解説しています。

  →私が実践しているif-thenプランニングの一覧はこちら

つまり、先ほど紹介したケースであれば、

「もし、人を妬んでしまったならば、怨望が最大の悪徳であることを思い出す。」と言うようなルールを作ります。

作成したルールは手帳でも携帯のメモ帳にでも残しておいて、毎日忘れないように実践しましょう。

はじめのうちは、ついルールを忘れてしまうかもしれませんが、慣れてくるとルールを見直さなくても知識を活かせるようになります。

知識は知っているだけでは何の役にも立ちません。その知識は使いどころを知り使ってみて初めて役に立つのです。

もし、あなたが本を読んでも知識を活かせないのであれば、知識をif-thenプランニング化することを意識すると何か変わるかもしれません。

このページのまとめ

もし、新しい知識をインプットするときは、「どのような時に使える知識か」を考え、知識をif-thenプランニング化しよう。