こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「その他の測定装置(圧力計、流量計、通風計等)」について解説します。
過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。
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圧力計
圧力計とは、ボイラー内部の圧力を正確に知るための測定装置です。
一般には、ブルドン管式の圧力計が使用され、胴や蒸気ドラムの一番高い位置に取り付けるのが原則です。
圧力計をボイラーに直接取り付けると、蒸気が中に入り誤差を生じるおそれがあります。そこで、水の入ったサイホン管などをボイラーと圧力計との間に取り付け、ブルドン管に蒸気が直接入らないようにします。
また、圧力計は垂直に取り付けます。
圧力計のコックや弁は、開閉状態がすぐ分かるようにしなければなりません。
コックの場合、コックのハンドルと管軸が、垂直になった時に閉じる、同一方向になった場合に開くようにしておかなければなりません。
圧力計として使われるブルドン管は、扁平な管を円弧状に曲げ、その一端を固定し、もう一端を閉じ、その先に扇形歯車をかみ合わせた構造になっています。
圧力が加わるとブルドン管の円弧が広がり、その動きが圧力を示す針に伝わり、圧力を知ることができます。
流量計
流量計は、ボイラーへの給水量や、燃料油の使用量などを知るためのもので、差圧式、容積式、面積式があります。
差圧式流量計
差圧式流量計は、流体が流れている管の中に、ベンチュリ管や、オリフィスなどの絞りを挿入することで生じる圧力差を利用して流量を求める流量計です。
この圧力差は、流量の二乗に比例するので、これを利用して流量を算出することができます。
容積式流量計
容積式流量計は、円形のケーシングの中で、だ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させることで流量を求める流量計です。
流量は歯車の回転数に比例するため、回転数を測定することで流量を知ることができます。
面積式流量計
面積式流量計は、テーパ管を利用した流量計です。
垂直に置かれたテーパ管の中を流体が下から上に向かって流れると、テーパ管内に置かれたフロートを有する可動部は流量の変化に応じて上下します。
フロートが上方に移動するほどテーパ管とフロートの間の環状面積が大きくなります。
流量はこの環状面積に比例するため、可動部の位置により流量を知ることができます。
通風計
通風計は、通風力を測定します。
一端を炉内、もう一端が大気に通じるU字管の、両側の水柱の差を読むことで、炉内の圧力を知ることができます。
最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、安全弁について解説します。
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