こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「油だきボイラーの自動制御機器と構成部分」について解説します。
過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。

働きながら完全独学で様々な国家資格を取得したパル子が資格取得のために必要な知識について、わかりやすく解説します。
過去に何度か、「自動制御機器と構成部分の正しい組み合わせを選びなさい。」という問題が出題されていますので、どの制御機器がなにで構成されているかを知っておきましょう。
主安全装置制御器の構成部分
主安全制御器の構成部分には、安全スイッチ、出力リレー、フレームリレー、シーケンスタイマなどがあります。

このうち試験によく出る構成部分は安全スイッチです。
間違った選択肢としては、主安全制御器の構成部分がナイフスイッチであるという選択肢が出されたことがあります。
ナイフスイッチは手動で操作するもので、自動制御器には使われません。
火炎検出器の構成部分
火炎検出器の種類は様々ですが、火炎検出器の構成部分で、試験によく出るのは、光電管です。
間違った選択肢としては、火炎検出器の構成部分がバイメタルであるという選択肢が出されたことがあります。
バイメタルは熱膨張率が異なる2種類の金属を貼り合わせることで蒸気や温水の温度を検知するもので、火炎の有無などを検出する火炎検出器の構成部分には該当しません。
他にも、火炎検出器の構成部分が点火用変圧器であるという間違った選択肢が出たこともありますが、点火用変圧器は点火装置の構成部分となります。
点火装置の構成部分
先ほどの点火用変圧器などが、代表的な点火装置の構成部分です。
間違った選択肢としては、点火装置の構成部分がサーモスタットであるという選択肢が出されたことがあります。
サーモスタットは、温度を調節する装置のことで、点火装置の構成部分にはなりません。
燃料油用遮断弁の構成部分
燃料油用遮断弁の構成部分で、試験によく出るのは、電磁コイル、プランジャです。

自動制御における燃料油遮断弁は電磁弁が使用されます。
すごく簡略化して言えば、電磁弁は、電磁コイルがプランジャを動かすことによって弁が開閉するつくりとなっています。
その他自動制御機器の構成部分
水位検出器の構成部分で、試験によく出るのは、電極棒です。

蒸気圧力調節器の構成部分で、試験によく出るのは、ベローズです。

温水温度調節器の構成部分で、試験によく出るのは、感温体です。

また、燃料調節弁の構成部分としては、コントロールモータが試験によく出ます。
コントロールモータは、ダンパ開度調節器の構成部分としても出題されたことがあります。

このように自動制御機器とその構成部分に関してはたくさんの組み合わせがあり、全て覚えるのは大変ですが、過去問に出たところをしっかり抑えて正答率を上げることが重要です。
最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、について解説します。
今回の記事に関連する過去問
※以下の問題は全て、油だきボイラーの自動制御に関するものである。
【問題】主安全制御器の構成部分は、安全スイッチである。
【解答】正しい。
【問題】主安全制御器の構成部分は、ナイフスイッチである。
【解答】誤り。ナイフスイッチは手動であり、自動制御には用いられない。
【問題】火炎検出器の構成部分は、光電管である。
【解答】正しい。
【問題】火炎検出器の構成部分は、バイメタルである。
【解答】誤り。バイメタルは火炎の有無を即時に検出することはできない。
【問題】火炎検出器の構成部分は、点火用変圧器である。
【解答】誤り。点火用変圧器は点火装置の構成部分であって火炎検出器の構成部分には該当しない。
【問題】点火装置の構成部分は、サーモスタットである。
【解答】誤り。サーモスタットは、温度を調節する装置である。
【問題】燃料油用遮断弁の構成部分には、プランジャや電磁コイルがある。
【解答】正しい。
【問題】水位検出器の構成部分は電極棒である。
【解答】正しい。
【問題】蒸気圧力調節器の構成部分はベローズである。
【解答】正しい。
【問題】温水温度調節器の構成部分は感温体である。
【解答】正しい。
【問題】燃料調節弁の構成部分は、コントロールモータである。コントロールモータは、ダンパ開度調節器の構成部分でもある。
【解答】正しい。
次回の解説
このページを動画で見たい方
2級ボイラー技士免許試験の解説一覧はこちら
本気で試験に受かりたい方への1冊
試験突破の最も効率的な方法は過去問を解きまくることです。特に問題数が多く解説も丁寧な以下の過去問集をおすすめします。