怨望や嫉妬はなくせるのか?マインドセットと視点拡大

怨望を防ぐためのマインドセットと視点拡大 人生のリスクアセスメント

怨望という最悪の感情

福沢諭吉の『学問のすすめ』に「怨望は最大の悪徳である」と書いてあります。

「怨望」とは「誰かを妬ましく思う」ような感情です。福澤諭吉の言う通り、この感情は「誰かの足を引っ張る」と言うマイナス面しかない最悪の感情です。

それにもかかわらず、この怨望と言う感情は、「自分より秀でた人間を目にしたとき」、「憧れの異性が結婚したとき」など日常のあらゆる場面で顔を出すので厄介です。

この怨望という感情に人生を狂わされないためには一体どうしたら良いのでしょうか。

怨望対策①伸びしろに目を向ける

まず、対策として考えられることが「伸びしろに目を向ける」と言うことです。

例えば、「年収300万円」の人が、「年収1000万円の人」を妬ましいと思ったとしましょう。年収300万円より年収1000万円の方が良いに決まっています。

しかし、伸び代があるのは、どちらの方でしょうか。年収1000万円の人が収入を倍にするよし、年収300万円の人が収入を倍にする方が遥かに楽です。楽でありながら、生活水準が目に見えて変わるのは後者の方です。

個体差はあるとは言え、人は成長することができます。そして、成長とは、人生の最大級の喜びの一つです。

他の人と比較することを止めて、自分自身の成長に意識を集中させることが怨望の感情への対処法の一つです。「自分は変わることができる・成長できる」という考え方(マインドセット)を持ちましょう。

怨望対策②別の分野に目を向ける

もう一つの対処法が、視野を広く持つということです。

「何かを手にすれば、何かを失う」と言うのは、世の中の大原則です。そこに目を向ければ、誰かを必要以上に妬むこともなくなります。

怨望の感情を抱いてしまうとき、あなたは視野狭窄に陥っています。特定の誰かと結婚しなくても、何かの競技で金メダルを取らなくても、M-1の王者にならなくても、幸せになる方法は無限にあります。

例えば、あなたが恵まれていない人間ならば、同じように恵まれていない人間の共感を得やすいと思います。その点が、恵まれた人は持ち得ない武器になります。

自分の環境・自分の特性をよく理解して、「自分の欠点でさえ」も武器にしましょう。それが、あなたにしかできない、あなたの幸せになる方法です。

このページのまとめ

もし、「誰かを妬ましい」と思うならば、「伸び代と別分野」に目を向けよう。