こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「シーケンス制御」について解説します。
過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。
働きながら完全独学で様々な国家資格を取得したパル子が資格取得のために必要な知識について、わかりやすく解説します。
シーケンス制御とは
ボイラーの自動制御には、フィードバック制御の他にシーケンス制御があります。
シーケンス制御について詳しく説明しようと思うと、一冊の本になってしまいますので、ここでは過去問に出たことを中心に説明します。
シーケンス制御とは、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を順次進めていく制御のことをいいます。
例えば、洗濯機のように、あらかじめ工程が決まっているような場合に、シーケンス制御が使われます。
ちなみにフィードバック制御は、エアコンの自動運転で使われるような制御です。
シーケンス制御回路に使用される電気部品
電磁継電器(電磁リレー)
電磁継電器は、電気で、電気接点を動かす電気制御機器のことをいいます。
電磁継電器は、電流が流れたときに、電磁の力で、吸着片を引きつけることによって、作動し、電流が流れなくなったときに、ばねの力で接点が作動以前の状態に戻ることにより、復帰します。
電磁継電器の接点にはメーク接点(a接点)とブレーク接点(b接点)があります。
メーク接点は、コイルに電流が流れたときにリレーが閉じて接点に電流が流れ、コイルに電流が流れないときにリレーが開いて接点に電流が流れなくなります。
一方、ブレーク接点は、コイルに電流が流れた場合に開いて接点に電流が流れなくなり、コイルに電流が流れないときにリレーが閉じて接点に電流が流れます。
つまり、電磁継電器のブレーク接点があることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができるのです。
タイマ
タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用されます。
リミットスイッチ
リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置を制御するために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがあります。
最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、水位制御と水位検出器について解説します。
今回の記事に関連する過去問
【問題】シーケンス制御は、操作の結果得られた制御量の値を目標値と比較し、それらを一致させるように訂正動作を繰り返し制御を行う。
【解答】誤り。これはフィードバック制御の記述である。
【問題】シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を順次進めていく制御である。
【解答】正しい。
【問題】電磁継電器は、電流が流れて吸着片を引きつけることによって作動し、ばねの力で接点が作動以前の状態に戻ることにより復帰する。
【解答】正しい。
【問題】電磁継電器のブレーク接点(b接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。
【解答】正しい。
【問題】電磁継電器のブレーク接点(b接点)は、コイルに電流が流れると閉となり、電流が流れないと開となる。
【解答】誤り。(b接点)は、コイルに電流が流れると開になり、電流が流れないと閉となる。
【問題】タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
【解答】正しい。
【問題】リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置を制御するために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。
【解答】正しい。
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本気で試験に受かりたい方への1冊
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