こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「給水系統装置(給水ポンプ、給水弁等)」について解説します。
過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。
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給水系統装置の概要
給水系統装置とは、ボイラー本体に水を送る部分に設置された装置のことをいいます。
給水ポンプ
ボイラーに給水するポンプは、主に遠心ポンプが使用されますが、小容量のものには渦流ポンプが使われることがあります。
遠心ポンプは、羽根車の回転による遠心力を使用するポンプであり、案内ばねを有しない渦巻ポンプと、案内ばねを有するディフューザポンプに分類されます。
渦巻ポンプ
渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内ばねのないもので、一般に低圧のボイラーに使用されます。
ディフューザポンプ
ディフューザポンプは、羽根車の周辺に案内ばねをもつもので、水の速度エネルギーを効率よく圧力エネルギーに変えることができます。
羽根車の数を増やすことによって圧力を高くすることができるようにした多段ディフューザポンプは、高圧のボイラーに用いられます。
渦流ポンプ
渦流ポンプは、小さい吹出し流量で高い揚程が得られ、小容量のボイラーなどに用いられます。
インゼクタ
インゼクタは、蒸気の噴射力を利用して給水するものです。
昔は低圧ボイラーの給水ポンプの予備用として使用されていましたが、現在はほとんど使用されていません。
給水加熱器
給水加熱器は、蒸気で給水を予熱する装置をいいます。
給水加熱器には、加熱蒸気と給水が混合される混合式と、加熱管を隔てて給水を加熱する熱交換式とがありますが、後者が広く用いられています。
給水弁、給水逆止弁
ボイラーやエコノマイザの入口には、給水を止めるための給水弁と、ボイラー水の逆流防止のための給水逆止弁が備え付けられます。
逆止弁が故障したときに、給水弁を閉めることで、蒸気圧力をボイラーに残したまま修理できるように、給水弁をボイラーに近い側に取り付けます。
給水弁には、アングル弁や、玉形弁が、給水逆止弁には、逆止弁がそれぞれもちいられます。
給水内管
給水が一箇所に集中することによる故障を防ぐのが、給水内管です。
給水内管には、長い管に多数の穴を設けたものが用いられ、ボイラー内の広い範囲に給水することができるようになっています。
給水内管は、安全低水面よりやや下方に置きます。
最後まで見ていただきありがとうございました。
次回は、吹き出し装置について解説します。
次回の解説
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本気で試験に受かりたい方への1冊
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