【2級ボイラー技師】第21回 シーケンス制御について【独学合格講座】

【2級ボイラー技師】第21回 シーケンス制御について【独学合格講座】 2級ボイラー技士試験
【2級ボイラー技師】第21回 シーケンス制御について【独学合格講座】

こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「シーケンス制御」について解説します。

過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。

シーケンス制御とは

ボイラーの自動制御には、フィードバック制御の他にシーケンス制御があります。

シーケンス制御について詳しく説明しようと思うと、一冊の本になってしまいますので、ここでは過去問に出たことを中心に説明します。

シーケンス制御とは、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を順次進めていく制御のことをいいます。

例えば、洗濯機のように、あらかじめ工程が決まっているような場合に、シーケンス制御が使われます。

ちなみにフィードバック制御は、エアコンの自動運転で使われるような制御です。

フィードバック制御の使用例(エアコン)
フィードバック制御の使用例(エアコン)

シーケンス制御回路に使用される電気部品

電磁継電器(電磁リレー)

電磁継電器は、電気で、電気接点を動かす電気制御機器のことをいいます。

電磁継電器は、電流が流れたときに、電磁の力で、吸着片を引きつけることによって、作動し、電流が流れなくなったときに、ばねの力で接点が作動以前の状態に戻ることにより、復帰します。

電磁継電器の接点にはメーク接点(a接点)とブレーク接点(b接点)があります。

メーク接点は、コイルに電流が流れたときにリレーが閉じて接点に電流が流れ、コイルに電流が流れないときにリレーが開いて接点に電流が流れなくなります。

電磁継電器(電磁リレー)のメーク接点②
電磁継電器(電磁リレー)のメーク接点②

一方、ブレーク接点は、コイルに電流が流れた場合に開いて接点に電流が流れなくなり、コイルに電流が流れないときにリレーが閉じて接点に電流が流れます。

電磁継電器(電磁リレー)のブレーク接点②
電磁継電器(電磁リレー)のブレーク接点②
電磁継電器(電磁リレー)のブレーク接点①
電磁継電器(電磁リレー)のブレーク接点①

つまり、電磁継電器のブレーク接点があることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができるのです。

ブレーク接点と反転
ブレーク接点と反転

タイマ

タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用されます。

リミットスイッチ

リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置を制御するために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがあります。

最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、水位制御と水位検出器について解説します。

今回の記事に関連する過去問

【問題】シーケンス制御は、操作の結果得られた制御量の値を目標値と比較し、それらを一致させるように訂正動作を繰り返し制御を行う。

【解答】誤り。これはフィードバック制御の記述である。

【問題】シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を順次進めていく制御である。

【解答】正しい。

【問題】電磁継電器は、電流が流れて吸着片を引きつけることによって作動し、ばねの力で接点が作動以前の状態に戻ることにより復帰する。

【解答】正しい。

【問題】電磁継電器のブレーク接点(b接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。

【解答】正しい。

【問題】電磁継電器のブレーク接点(b接点)は、コイルに電流が流れると閉となり、電流が流れないと開となる。

【解答】誤り。(b接点)は、コイルに電流が流れると開になり、電流が流れないと閉となる。

【問題】タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。

【解答】正しい。

【問題】リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置を制御するために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。

【解答】正しい。

次回の解説

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