こんにちは、資格マニアのパル子です。今回は、2級ボイラー技士免許試験に出題される「安全弁」について解説します。
過去問を分析して、特に出題頻度が高いところは太字にしておりますので、重点的に覚えましょう。
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安全弁とは何か
安全弁は、ボイラー内部の圧力が異常に上がり、ボイラーが破裂することを防止するため、内部の蒸気を外に逃す装置です。
安全弁を取り付ける時は、安全弁の入り口の径を、取付管台の内径の、同径以上としなければなりません。
安全弁には、弁体と、弁座という部分があり、通常時は、ばねの力で押し下げられ、弁体は、弁座に密着しています。
したがって、ボイラーの蒸気は、安全弁の入り口である、のど部という場所に溜まります。
そして、ボイラーの圧力が設定圧力以上になったとき、弁体が弁座から上がり、のど部の蒸気が外に噴き出します。
このとき、弁体が上がった距離を揚程といい、弁体と弁座の間の面積を、弁座流路面積と言います。
安全弁は、揚程式と全量式に分けられます。
揚程式安全弁は、揚程が小さく、弁座流路面積が最小となる安全弁です。
一方、全量式安全弁は、揚程が大きく、弁座の下方にあるのど部面積が最小となる安全弁です。
のど部が小さいと、のど部に入った全ての量の蒸気が出ていくので全量式というわけです。
吹出し圧力は、ばねの調整ボルトを締めたり緩めたりして、ばねが弁体を弁座に押し付ける力を変えることによって調整しますが、調整はみだりに行ってはならないことになっています。
安全弁の排気管
安全弁には、通常、排気管を取り付けますが、この排気管は、安全弁に無理な力が加わらないような構造でなければなりません。
他に安全弁の排気管を取り付けるときは次のことに注意します。
まず、吹き出した蒸気が人に当たらないように、安全弁は、できる限り、操作床上2m以上の高さに取り付けます。
そして、排気管の端は、吹出しをボイラー前で見ることのできる位置が望ましいですが、排気管の端をボイラー室の外に導く必要がある場合には、安全弁に近い排気管に漏れ知らせ穴や、小さい分岐管を設けることが必要となります。
また、安全弁や排気管の底部には、排水のために、弁のないドレン抜きを設けなければなりません。
最後に、安全弁軸心と、排気管の中心は、できるだけ短くします。
最後まで見ていただきありがとうございました。次回は、「送気系統装置」について解説します。
次回の解説
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